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気づき
2016.12.2
こんばんは、徳永です。
最近、中学校の頃読んでいたシャーロックホームズシリーズを読み返しています。
気付けばもう20年近く経っていてびっくりしましたが、おもしろい!
ホームズの観察眼には舌をまくばかりです。
「シャーロックホームズの冒険」の「ボヘミアの醜聞」にこのような文章があります。
「推論の根拠を聞くと、いつでもばかばかしいほど簡単なので、僕にだってできそうな気がするよ。それでいて実際は、説明を聞くまでは、何が何だかわからないのだから情けない。」
「それはそうさ」とホームズは巻きタバコに火をつけて、肘掛椅子にどかりと腰を下ろしながら言った。「君はただ眼で見るだけで、観察ということをしない。見るのと観察するのとでは大ちがいなんだぜ。たとえば君は、玄関からこの部屋まであがってくる途中の階段は、ずいぶん見ているだろう?」
「ずいぶん見ている」
「どのくらい?」
「何百回となくさ」
「じゃきくが、段は何段あるね?」
「何段?知らないね」
「そうだろうさ。心で見ないからだ。眼で見るだけなら、ずいぶん見ているんだがねえ。僕は十七段あると、ちゃんと知っている。それは僕がこの眼で見て、そして心で見ているからだ。ところでね、(後略)
改めて読み返すと、なんて含蓄のある話だろうと思います。
普段まったく気にしていなかったことが、
ちょっと気にするだけで全く違って見えることありますよね。
ただただ漠然と過ごすのではなく、毎日なにか新たな発見、気づきがあるような
そんな日々を過ごそうと思った今日この頃でした。